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「お待たせいたしました。エビグラタンとグリーンサラダでございます。」
店員さんが順に並べていく。
うわぁ…美味しそう…
「いただきます。」
手を合わせてから、スプーンでグラタンをひとすくいする。
「プッ…」
口元にグラタンを運ぼうとした瞬間、目の前の高校生が笑う。
「え?」
少しばかり戸惑っていると、高校生は…
「あ、気にしないで。」
と言う。
だから、私は気にしないで熱々のグラタンにフーフー息を吹きかけて、パクッと食べた。
やっぱり美味し~!
ついつい顔がほころんでしまう。
頑張って一週間働いてよかったぁぁぁ…
そう思って次の匙を口に運ぼうとしたとき、店員さんに高校生が…
「僕にもそれと同じのください。」
と言った。
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