まえがき2【別れ】

3/4
前へ
/185ページ
次へ
    夜中     預けられている祖母の家の電話が鳴った。     「もしもし?……。ああ…やっぱりあかんかったんけ…残念やな…。」     あの雰囲気を感じながら寝られるはずもなく、   部屋の真ん前から聞こえる声に耳を傾け、   会話の内容から、電話の相手は母親だと気付き何かを察知した私。     祖母が電話を切るなり、部屋のドアを開け     「なあ、じいちゃん死んだんちゃうよな…?」     祖母の困惑した表情を見て答えは手に取るようにわかった。       後は ひたすら泣いていた。     .
/185ページ

最初のコメントを投稿しよう!

153人が本棚に入れています
本棚に追加