153人が本棚に入れています
本棚に追加
夜中
預けられている祖母の家の電話が鳴った。
「もしもし?……。ああ…やっぱりあかんかったんけ…残念やな…。」
あの雰囲気を感じながら寝られるはずもなく、
部屋の真ん前から聞こえる声に耳を傾け、
会話の内容から、電話の相手は母親だと気付き何かを察知した私。
祖母が電話を切るなり、部屋のドアを開け
「なあ、じいちゃん死んだんちゃうよな…?」
祖母の困惑した表情を見て答えは手に取るようにわかった。
後は
ひたすら泣いていた。
.
最初のコメントを投稿しよう!