序章 人狼ゲーム

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人狼ゲームっていうのは、カードを使ってやるゲームなんだけど、まずグループを人間側と人狼側に分けるんだ。 概要としては、お互いがお互いを騙しあって殺し合う、って感じかな。 人間側にも人狼側にもそれぞれ役割があるんだけど、まず人間側から説明するね。 一番人数が多い『市民』。 これは特になんの能力も持ってない、ただの人間ね。 市民の他に特殊な能力がある人間がいて、まずは『占い師』、人間側でゲームの要になってくる役割。 占い師は毎ターン一人だけ、人間か人狼かっていうのを見分けることが出来る。 そして『霊媒師』。 これは死んだ人間が人間だったか人狼だったかを見分けられる役割。 『騎士』っていうのもいて、これは毎ターン自分以外の一人だけを人狼から守ることが出来る。 あと『恋人』、もちろんカップルね。 お互いを知ることによって、自分が人間側だっていうのを証明することが出来る。 人狼側には当然ながら『人狼』がいて、普段は人間に紛れてるんだけど、毎ターンに一人ずつ人間を殺していくんだ。 重要な人物が殺されないように騎士が守るってわけ。 あと、人狼は人狼が誰かっていうのを知ることが出来るんだ。 更に厄介な役割があって、『狂人』っていうんだけど、人間なのに人狼側の味方って奴なんだ。 こいつは占い師とか霊媒師とかからは人間としか見えないから、仲間かどうか判断がつかないんだ。 ちなみに狂人は誰が人間で、誰が人狼かはわからないんだ。
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