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そう言って立ち上がろうとしたが足が言う事を聞いてくれず、結局その場に座り込む事に。
「はぁ……いつまでもあなたは変わりませんね。と言うより昔より悪化しているかもしれません」
いったい何がだと訊こうとしたが、香奈はそのまま話を続ける。
「優也は入らなくていいのですか?今回の立役者は間違いなくあなたですよ」
まぁ入ろうと思えば入れるんだけど……入った後に倒れて余計な心配掛けるのも水を差すようで悪いからな。
それに……。
「ここからでも聞こえるんだよ……あの生徒会の元気な声が」
俺が香奈に伝えたのと同時に、聖堂の中から千佳の大きな声が聞こえてきた。
『……今回の提案は4人とも却下という事で解散は……なし!今までみんなに心配掛けちゃったけど、私たちはこれから新しく、心機一転して更により良い生徒会を続けるね!……だからここに新たに宣言します!』
『私たち新アイドル生徒会は……ここに発足しました!』
ほら……これでまた明日からは平和な日々が続くんだ。
優也は香奈と同じように天を見上げると、雲1つ無い空が広がっていた。
それはまるでこれからの生徒会を暗示するかのような……快晴が広がっていた。
END
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