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「皆さんお待ちかね!我が学園の自慢の生徒会の登場よ!」
「「「「うぉぉぉ!!」」」」
「な、なんだ!?」
あれだけ高貴な感じに溢れていた生徒が男女関係なく総立ちになり、俺だけがその流れについていない。
「おっはよ~!生徒のみんなぁ!元気だった~?」
俺も立ち上がり、壇上を見てみると……。
さっき校門で副会長と呼ばれていた女の子と、薄い銀色で長い髪をした女の子が立っていた。
「書記の為に死ねるかー」
そして今度は書記の女の子が、ものすごい無表情で怖いことを言いだした。
「「「「おぉぉぉ!!」」」」
「死ねるのかよ!!」
洗脳されてるかのように、生徒達は生徒会の2人の質問に元気良く叫ぶ。
まるで…………。
アイドルのコンサートのような雰囲気。
「いいねぇ!盛り上がっちゃってるね!」
もはや入学式という行事はどこかへ吹き飛び、完全にコンサート化している。
けど流石にこれは先生が黙ってないだろうに……。
そう思い、俺は近くの男性の先生に目をやると、無言で頷いていた。
いったい何を理解しているのか俺には理解出来ない。
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