アイドルと生徒

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「入学おめでとう諸君!今日は残念だけど私とメカちゃんしかいないの……」 メカちゃんって……。 多分隣の無表情の娘だよな、その名前はギャグなのか?それとも皮肉なのか? 「私は書記、メガ金持ちの略は止めて」 違うだろ!? 絶対にそんな略じゃないよ!機械みたいだからメカちゃんじゃないのか? 「いいじゃんメカちゃん!今日はあまり見れない組み合わせなんだから」 「駄目……」 今度は漫才のような事をしている2人に、みんなは自然と笑顔になり、俺も笑っていた。 その後はちゃんと話も戻り、生徒は各教室に行くことになったのだが……。 チャイムの音の後に、スピーカーから知っている声が聞こえてきた。 「えー、1年Dクラスの上谷優也、至急学園長に来てちょうだい」 「今の沙恵さんだよな?……しかも俺を呼んでたような」 これから教室でHRなのに行くのかよ。 仕方ないけれど、俺はとにかく学園長室に向かうことに。
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