アイドルと生徒

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「凄いな……」 ただただ唖然するしかない俺は、周りの人から見たらアホ面にしかみえないだろうな。 それくらいに今までと違う環境。 「新入生の皆さんは速やかに席に座ってください」 スピーカーから聞こえる声で我に返り、俺は恥を忍んで近くの先生に聞くことに。 「すいません、あの……上谷優也と申しますが、自分のクラスが分からなくて」 「ちょっと待っててね、上谷君のクラスは……」 先生は名簿らしきプリントで俺の名前を探してくれて、更に俺を席まで案内してくれた。 「ありがとうございます!本当に助かりました」 改めて先生にお礼をして、席に座り、学園の指示を待つことに。 ちなみに俺のクラスは1年Dクラスで、生徒の印象はやはり勉強の出来そうな面子だと思う。 どちらかと言えば俺は体育会系で、勉強は苦手。 これから長い学園生活で俺は上手くやっていけるかな。 まぁ最初は友達を1人でも作ることからだよな。 それから5分ほど経つと、大聖堂の電気が一斉に消え、騒ついていた生徒が皆静かになる。 そしてステージに一本のスポットライトが照らされ、そこにはスーツを着た女性が1人立っていた。 「みんな入学おめでとう、あっ!ほとんどの子は進級おめでとうになるのよね」 あれ? なんかこの声聞いた事がある気がする…………てか顔も知ってるような……。 「あんまり長い話は嫌いよね?だから簡単に済ませちゃうわね、私はこの藤堂学園の学園長をしている……藤堂沙恵です、まぁみんなは知ってると思うけど、一応高等部から入学した子には自己紹介しないとね」
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