エピソード0

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  佐藤side 『‥あのね勝利』 「‥ん?」 部屋でパソコンをいじっていると母親が眉を下げながら顔を覗かせた。 この顔は小学4年のときに一度見たきりだった 『お母さん‥、再婚することにしたの』 また、そうだ。"することにしたの"って勝手に話を進めて。 ‥だけど、母親の悲しむ顔は嫌で苦笑いにしかなっていないだろうけど微笑んだ 「そっか。それで?」 『お兄ちゃん達には言ったんだけど勝利を置いて静岡に行くことにしたの‥。勝利はちょうど高校生になる頃だし、あっ生活費は送るわ!冷蔵庫とか家具もおいていく、だから』 「いいよ。一人でも頑張る」 だいたい許してと来るのは予想した。頑張れる保証はないけど。ましてや、料理も苦手だし 『その事なんだけど─────‥‥‥‥ _
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