エピソード3

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「っ‥んっ、ば、かっ!」 頭を強く平手打ちするとビクッと体を揺らして目を覚ます聡 「あ、‥‥おはよー」 何事もなかったかのように寝ぼけた聡にちょっとイラってした 「早くどけて」 「んん、勝利くんの膝しっくり来るの。だから、もうちょっとこのままね」 「はぁ‥、今日制服合わせに行くんでしょ?」 「うんっ!」 明日からは学校があるわけで、ジャージとかを着合わせなきゃいけない。なのに聡はまだ僕の胸のなか 「まだ寝れますよ~」 「‥‥そう言えば敬語聞いてない‥」 「あ、うっ、だって兄弟だから‥でしょ?」 確か昨日の昼間寝て目が覚めてからタメ口になってたっけ 「えらい、えらい」 さっき叩いたとこを撫でると猫みたいに目を細めてなごんでいた。頭撫でられるの好きだよね 「そう言えば汗臭いよね?」 聡がむくっと起き上がって自分の服の臭いを嗅いだりしていた 「昨日風呂入ってなかったからね」 正直僕も汗臭いかも。 「先入る?」 「一緒に入ろうよ」 「そうだねって‥はぁ?」 「冗談だって!先入る」 「あー、はいはい」 とりあえず風呂の場所と使い方を説明してバスタオルを用意しておいた _
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