エピソード3

9/11
前へ
/79ページ
次へ
「いいよ、べつに」 上着を脱いで水気を絞り出して洗濯機にいれた。 「どうせだし入っていい?」 「えっ、‥あぁ、うん。」 とりあえず聡にミニタオルを渡し腰に巻くよう仕向けた。男同士だし構わないんだけどね 下の衣類とかも脱いでシャワーを浴びる。聡は湯船に浸かってチラチラこっちをみていた 「なにさ」 「栄養とらなきゃダメだよっ?」 「なんで?」 「ガリガリじゃん」 「太らないんだよね。昔はポッチャリだったけど」 「今も少しは肉つけなきゃー。」 ガリガリ君ってガリガリじゃないよね、っていきなり話をそらす 「アイスがガリガリだからでしょ」 「ガリ子ちゃんは?」 「いつか細くなるよ。もしくは名前負けするか」 「そっか~」 沈黙が流れては聡は「いい湯だな~はははん」なんて自宅で歌うような曲ではないものを歌い始めた _
/79ページ

最初のコメントを投稿しよう!

373人が本棚に入れています
本棚に追加