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「うわっ、眩し!」
聡はプリクラというものを始めてみたらしく好奇心と緊張に満ちていた
「1人100円ずつ払って」
中島先輩が仕切って設定だとか背景を選んだ
「ほら笑えって」
菊池先輩が聡の脇腹をくすぐる
「ちょっ、菊池くん!!」
シャッター音と同時に聡は振り向いてしまって、それを見ていた。ので、
「カメラ誰もみてねぇし」
嘲笑ぎみに画面を確認する中島先輩。それからカシャッとシャッター音を何回聞いただろうか、撮影は終了し落書きにへと進んだ
「じゃあ俺と聡でやるから待ってて」
コーナーに進むと二人の足元しか見えなくなった
「‥‥勝利は好きなやつとかいるの?」
突然開かれた菊池先輩の口からは今の悩みごとが発された
「や、それが‥恋かわからなくて」
「あー、わかった。逆に恋って信じたくないんだ」
「そんな‥感じです」
「松島だろ?」
図星だからいいえとも言えないがはいとも言いたくはなかった
「俺も悩んでるんだよね、中島のことで」
「好き、なんですか?」
「永遠の片想いってやつ?中島好きなやついんだよね」
深追いしていいのかわからなくてまた俯いてしまった
「先生に恋してよ、あんにゃろー相手に恋人がいること知ってるのに諦めないんだよなー。」
ちらっと先輩を見ると笑っているのにどこからか悲しみと寂しさを感じた
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