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「よく見ると左右の翼の先がひと欠片ずつありませんね 」
確かに言う通り両翼の先端部分のブロック折り紙がひとつずつ失くなっていた。
普段から視界の端には入れているつもりだが細に見てはいないため、指摘され始めて気付く。
何か物に当たったり自分が壊した覚えは少しも無かった。
久しぶりに母の作った鶴をしっかり見た。
「気が付きませんでした 」
警官に向き直り答えた。
柔和な警官が目元を下げすぐに戻しこちらを見て。
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