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正体を偽っていたのはその方が都合がいいからで、事実を伝えてきた相手の意図が分からず混乱する。
こちらをよそに彼らはさらに追撃を浴びせにきた。
「俺たちは霊的な事件を追っている者だ。 被害者はあなたの母に殺されたのかもしれない 」
頭を殴打されたような衝撃、それからあの時の白いモヤと母が交互にフラッシュバックする。
それらが重なりひとつになると脂汗がにじみ眩暈さえも起こり片手で額を押さえる。
自然と口から滑るようにこぼれた。
「どうして母が出てくるんですか? 」
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