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「まず一つ目。 今までの事件に全てあなたが関わっていること 」
目つきの鋭い男に紡ぐようにもう片方が言う。
「二つ目は事件現場に必ず落ちてあるこれ――― 」
懐をから取り出したものをこちらに差し出した。
手のひらで受け取ったそれはふたつのブロック折り紙の欠片だった。
反射的に振り向く先に母の作ったブロック折り紙の鶴。
鶴の左右の翼先端部1ピースずつが無くなっていて、その部分に男から渡されたもので埋めるとぴったりとはまった。
こちらが背を向けたままの状態で彼らは続ける。
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