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「そして最後。 事件現場に落ちていたものはあなたの母の作品の一部で、母は最近亡くなったという。 未練を残して死んでしまうと霊となって現れることがある。 まだ確定ではないけどね 」
指折り挙げられた母が犯人かも知れない理由。
彼らの言っていることが本当だとしたら、人が死んだのも母が人を殺したのも自分のせいだろう。
冷たい棘が胸を締め上げて全身が悪寒で蝕まれる。
自分本位のために仕事に向かわなかったら。
ちゃんと母と向き合っていたら。
取り戻すことのできない仮定が頭に訥々とよぎった。
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