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「安心してください。 里美さんの霊は払うことができる 」
「本当ですか? ‥‥でも、どうやってですか 」
父と肩を寄せた順子が縋るように瞳を上げて、幾ばくかの期待で震わせた声を投げかけた。
それに真が答える。
「順子さんの自宅にお母様が作ったブロック折り紙がありましたね? あれにお母様の魂が宿っている。 だから焼いてしまえば払えますよ 」
作り手が作品に対して特に強い思い入れがあるとその人の魂が作品に宿ることがある。
例えば、とある画家が絵画に自身と最愛の妻を描いた。
彼の死後、その絵画に描かれた画家の絵が夜な夜な額から抜け出し、別の絵画に移動すると彼の愛する妻のベットに潜り込み、彼女を愛撫したという。
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