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気味悪がった妻がその夫婦の姿が描かれた絵画を燃やすと、そのようなことは起こらなくなったという。
今回の場合は、一人暮らしをする順子が寂しくならないようにと作ったブロック折り紙に死後の里美の魂が宿り、そこを依り代として事件を引き起こしたのだった。
よって依り代を燃やすことで里美の霊が浄化され未練の軛から解放されるのだ。
そうすることでこれ以上の犠牲者を出さずに済み、なによりも。
順子が背負った、母の真意を知った悲しみと母が悪霊となったのは自分のせいであると責める苦しみを晴らせる、と思えた。
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