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悪霊となった里美を宥め、さらに恩返しをしたいという、順子を救いたい。
ただ遺品であるブロック折り紙を燃やすだけでは足りない。
それだけじゃ、と首を横に振る。
確かに里美の霊を払えるが、恩返ししたことにならないからだ。
考えるが気持ちに反してなかなか答えに行き着かず、こうすれば、いや足らないが堂々巡りする。
そもそも、自分は考えるより行動するタイプで、性分ではない。
頭の中の行き詰った空気を換えよう、と息を吐き、そして額を押さえ首を横に振る。
隣の相棒に助け船をもらおう、とちらと目を向けようとした時。
「どうしたの？ そんなに首振って、痒いの？ 」
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