絶望を超えて輝く、想いの光

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父ミゲールは高名な剣士で、その下には教えを講う多くの男たちが集った。 人望篤い父の師トリスタン老からも、本格的な剣の手ほどきを受けた。 そして母マリアはどこまでも深く優しく、彼を愛した。 両親の人柄を受け継ぎ、善良な人々に見守られてクレスはおおらかに成長する。 誠実で正義感にあふれ、悪意など思いもかけず、誰からも好かれて。 片田舎の村で彼は幸福だった。 漆黒の鎧をまとった騎士がすべてをなぎ払うまでは。
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