第一幕

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「勝手な事ぬかすな!」 俺はそれを横によけると相手の空いた脇腹に渾身の蹴りを放った! が 「つぅぅ~~」 あまりの鎧の固さに俺の足が逆に悲鳴を上げてしまった つーか固すぎだろ しかも相手の方は 「ほぅ、恐怖で竦むどころか私に一撃入れてくるとはな。流石としか言えないな。まぁ練気(れんき)も扱えなくなった単なる人間の一撃など蚊に刺された程のダメージもないがな」 全く効いてないときてるし これはいよいよ人生終了のお知らせを告げられた感じかな 「ふふ。さすがに為す術もなくなって焦ったか?顔に出てるぞ」 男は俺の顔の変化を見逃さずその様を楽しんでいた 「うっせ」 俺はそれに対し悪態をつくのが精一杯だった
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