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「とにかくこの場は切り抜けないと……」
そう呟き、一度背後を振り返って女性を確認すると再び意識を両腕に集中させる。
すると両手のカニシザーは外れ、計4つの刃は十字に展開しそれを両手に装着されたタジャスピナーくらいの大きさのエカソリーの紋様が前後から刃の重なる中央部を挟むと、十字手裏剣
強いて言うなら『エカシュリ―ケン』とでも言うべき物が完成する。
「今度は手裏剣っ!?」
自身の持つそれをまじまじと見た後彼は再びモドメラに向かって行きエカシュリーケンを斜め上に振り抜くき、防がれるのを計算してたかのように腹部に蹴りを打ち込む。
「っ……いてぇ」
腹部を押さえ小さく呻くモドメラの腹部にさらに右拳を打ち込んで火花を散らせる。
「成る程な……これがオーズ、コアメダルの力を利用した人間か……」
再び大蛇をが出現させオーズの腹部に体当たりし吹き飛ばした所にさらに突っ込んでいく。
「はあああっ!!」
その大蛇の突進を紙一重でかわし、大蛇の頭部に乗った後すぐさま高く跳躍し自然とスキャナーを構えながらエカシュリーケンのエカソリーの刻印部をスキャンする。
『スキャニングチャージ』
電子音が鳴り響くと同時にエカシュリーケンに漆黒の闇と言うに相応しいオーラが集中していきやがて収まった時にはエカシュリーケンから漆黒の炎が滲むようになった。
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