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「あ……あ……」
青年、火野映司は、服はボロボロ、顔にも煤をつけながら必死に腕を伸ばす
彼の視線の先には幼い色黒ね少女、泣いてる煙が視界を邪魔するが嗚咽が聞こえた。
「っすん……っすん……」
絶対に助ける、そう思って伸ばす腕
だが現実は残酷だ、彼の腕は届く事無く少女の方向に放たれたミサイルは彼女を包み込み……爆発した。
「あ……ぁ……うわああああああっ!!」
映司の悲痛な叫びが響き渡っ……
「あ……ゆ、め……?」
次に目を開けた時に映司の目に映った景色はベッドの上に寝転んでいた自分の脚、そこは多国籍料理店、クスクシエで借りてる自分の部屋である事を理解した映司は先程の映像は夢、それも自身の背負う過去のものであることも同時に理解する。
「――ルウ――」
目をゆっくり閉じ真剣な表示を作り映司はポツリと呟いた。
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