#Prologue#

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「──‥あぁ。今片付けた」 とあるビルの地下駐車場で、自身が乗る車の運転席ドアを開けながら、誰かと電話越しに話す一人の男。 茶色の髪に、やや細身で長身。そして上下黒のスーツ。 地下駐車場だというのに、サングラスを掛け、助手席には無造作に置かれた一丁の拳銃。 拳銃はオートマチックのH&M社製造の「Mk,23」と呼ばれる軍用拳銃。 銃身に赤外線やサイレンサー[発砲音を最小限にする部品]等を取り付け可能な万能拳銃である。 勿論、日本での使用はおろか、携帯や発砲も出来ない。 …一部の人間を除けば。 .
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