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「──‥兎に角、誰が捜しているのかを調べてくれ。また面倒事になるのは避けたいからな」
『はいは~い。じゃ、また何か判ったら連絡するわ』
ピッと携帯電話の電源を切った銀は、ずっとソファーに置きっぱなしになっていた聖園の鞄に目を向けた。
「……(何か判るかもな)」
鞄の中身を見る為に、銀は鞄のファスナーを開け、その中身を見た。
中には教科書とノートが数冊。それと電源の入っていない携帯電話が入っていた。
「…大した手掛かりには、ならないか…?」
教科書を一冊手にし、パラパラとページをめくっていくと、そこには銀の予想だにしてない内容があった。
「…!(コイツは…)」
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