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刹那・・・。・・・刹那。
・・・刹那!!
苦しい。
彼にもう一度触れたい。
なんだろう?この気持ちは。
喉に何か詰まったようなモヤモヤは。
「ごめんなさい!ミレイナ余計な事を、」と必死に謝罪する彼女を「大丈夫。」となだめる私。
「大丈夫。ミレイナのせいぢゃない。私は、彼を想っている。彼が好き。ミレイナのおかげで一つ気付けたよ。私は臆病者だね。ミレイナの方がずっと強い。」
ミレイナはすかさず
「では、どちらが先に想い人を手に入れるか競争ですぅ!グレ、、フェルトさん!!」
「あれ?私の事、名前で」
いつもはグレイスの名で呼ばれるのに。
彼女曰わく、「ライバルは対等です」だそうだ。
「ふふ。ぢゃあ、私も負けられないかな!」
意外と私は負けず嫌いだ。
すると、彼が更衣室に行くのが見えた。
「フェルトさん。勇気を出してです。セイエイさんは、フェルトさんが大好きです。ミレイナの感はお墨付きです!」
ホント、、素敵な女性になった。
「ありがとうミレイナ。・・・私、行くね!」
そう言って彼を追った。
この想いを伝えたい
彼をもう独りにさせたくない
「・・・刹那。」
彼の手を握った自分の手を見つめると
頬がほんのり熱い。
そんな衝動に捕らわれながら
私は、着替え終わった彼に追いついた。
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