君のおかげ

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!!!!!? 気付くと、私と彼の手が重なっていた。 「・・・ごめん。」と謝って離さそうとするが 「少し、このままで居て良い?」 ・・・離せなかった。 とても心地良くて、身体が言うことを聞かず 隣に来てくれた彼の肩に頭を乗せ 身体を預けてしまった。 彼は、私の肩に手を置き抱き締めてくれた。 あの時と同じように・・・ 「あぁ、構わない。・・・フェルト?」 「なぁに?」 さながらカップルのような会話を楽しむ自分は M体質なのだろう。 「すまなかった。」 「え?」 「解り合う為に必要な俺が、一番解り合いたい人を拒絶してしまっていた。」 「俺はもう、君を拒絶したりしない。・・・すまなかった。フェルト。」 ・・・? 何?いまの。 一番解り合いたい人? 私を拒絶しない? 「・・・刹那?今のって?・・・誤解しちゃうよ?」 うまく言葉が出ない。 「俺も君と解り合いたい。だから、君も俺を解って欲しい。無理にとは言わない。君の生き方だから・・・」 未だに理解出来ない。 何なの?これ。 「せ、刹那!」 ハッキリさせたいが為に語尾が強くなる。
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