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「わ、私は・・・刹那の事が・・・好きだよ。」
彼は驚いた顔を見せる。
「私は、あなたに何もしてあげられない。けど、あなたが全てを背負うなら、私にも預けて欲しい。一緒に居て欲しい。これが私の気持ちだよ?解って・・・?」
全て気持ちをぶつけ俯く私に
いつもの優しい声が聞こえた。
「了解。」
すると、彼は私を強く抱き締めた。
「もう、離さない。」と小さな声で囁く。
「ッッ!?ん・・・」
耳元で囁くかれた為、思わず声が出る。
「ありがとう、刹那・F・セイエイ。あなたを・・・愛しています。」
「フェルト・グレイス。君を、一生守る。」
お互いそう言うとどちらからともなく
顔を近づけて、唇が重なる。
気持ち良くて、いっそ彼にこの身を全て任せたくなる。
嬉しくて涙が溢れ、彼のジャケットを強く握り締めた。
「ふ。顔が赤い・・・。初めてだな、フェルトのそんな顔。」
小さく笑う彼に
「からかわないでよ。」と笑顔で返してみる。
「おかえり・・・刹那。」
ずっと言いたかった言葉を振り絞り言うと
「あぁ。」
と言うと、彼はもう一度抱き締めてくれた。
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