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憂と彼方が部屋を出るとメイド服を着た少女2人が慌てて持ち場に戻る姿を見てしまった。
「(きっと彼方の噂ね)
…………色男」
「何のことでしょう?お嬢様。お嬢様しか私が女だということはご存知ありませんし、何もしていませんので色男は私には当てはまらないかと…」
そうこの燕尾服を纏った執事の青年こと彼方は男性でなく女性であった。
しかしながらその事実を知るのは拾ってきた憂だけが知る真実であり高身長でイケメンな彼方を女性だと疑うものはいなかった。
2人がダイニングルームに着き、憂が椅子に座るとメイドが食事を運んできた。
「お食事の間に今日のスケジュールを確認させて頂きます。」
彼方がそう告げ淡々と話してる中、憂は聞きながら食事をしていた。時折嫌な教科があるのか手が止まりながらも朝食とスケジュール確認が終わった。
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