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魔王城の宝箱を全て開けたが、中身は全部薬草(腐)。
なんで腐ってるんだよ!
既に薬草が茶色なんだよ!
イライラしながら魔王がいる部屋の前までやって来た。
ク「もうすぐ魔王と戦う。皆と喋れるのも最後かもしれないけど、僕は君たちが仲間でよかった」
レ「それはまだ早いんじゃない?」
キ「まったくだ。もしかしたら、ヒュウだけ死んで私たちは無事かもしれないだろ?」
ヒ「俺だけ犠牲かよ!?」
僕たちは楽しく笑ったあと、意を決して部屋の扉を叩いた。
ク「失礼しまーす」
?「どーぞ」
あれ?
不信に思いながらも部屋に入ると、魔王らしき人がコタツに入ってミカンを食べていた。
魔「いらっしゃい、勇者の諸君。寒いなか、待っていたよ」
ヒ「だからってコタツはないだろ!」
魔「だって寒いし?」
ク「疑問で返さないで!」
魔「君たちもコタツに入らんか?温かいぞ」
確かに…今の季節は冬。
寒くて寒くて仕方ない。
てか、もうレムとキョウはコタツに入ってるし。
僕も入ろー。
ヒ「クゥ!お前もか!…俺も」
魔「お前は茶を淹れてこい」
ヒ「え?」
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