11人が本棚に入れています
本棚に追加
不安と期待が入り交じった複雑な心境を
抱えながらのぞんだ入学式。
それは突然の出来事だったんだ。
ドンッ
誰かと背中がぶつかり合い、
私はその場に座り込んだ
「すみませんっ」
私はすぐさま振り返りあたまを下げた
「あー大丈夫大丈夫」
そのことばを聞いて私は頭をあげた
心臓が大きく高鳴り
息が止まりそうだった。
「見ない顔だね。1年か」
「は… はぃ」
ドキドキしすぎてこんな返事しか出来ない
「俺は3年っお前おっちょこちょいっぽいから気を付けろよっ」
少し笑いながら先輩は私の頭に手をおいた
「じゃぁなっ」
そう言って去っていった先輩。
一人残された廊下でなりやまない鼓動が
大きく響く。
それは一目惚れだったんだ…
最初のコメントを投稿しよう!