一目惚れ

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不安と期待が入り交じった複雑な心境を 抱えながらのぞんだ入学式。 それは突然の出来事だったんだ。 ドンッ 誰かと背中がぶつかり合い、 私はその場に座り込んだ 「すみませんっ」 私はすぐさま振り返りあたまを下げた 「あー大丈夫大丈夫」 そのことばを聞いて私は頭をあげた 心臓が大きく高鳴り 息が止まりそうだった。 「見ない顔だね。1年か」 「は… はぃ」 ドキドキしすぎてこんな返事しか出来ない 「俺は3年っお前おっちょこちょいっぽいから気を付けろよっ」 少し笑いながら先輩は私の頭に手をおいた 「じゃぁなっ」 そう言って去っていった先輩。 一人残された廊下でなりやまない鼓動が 大きく響く。 それは一目惚れだったんだ…
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