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「いや、何処って家だよ?」
は?はぁ!?
「あのさ、健琉。マジで今度会ったとき無視るよ?」
僕は出来るだけ声のトーンを落として言った。
このときの僕の怒りは沸点をとうに越していて、更には冷静になると言う状態だった。
そんな僕はトドメの一言を言った。
「……無視るよ?」
「グハッ!あべしっ!?」
携帯ごしに何か聞いてはいけない言葉、悲鳴?が最後の言葉を放った途端から聞こえてるんだけど。
なんか、あまりにも悲惨な状況なんでこちらの意見を危ない親友?に素直に話してみた。
「あのさ、今叔父さんから頼まれて空き屋を掃除してるんだけど手伝いにきてくれないかな?」
「……」
「……」
どんだけ間が空いてんだ!
1つの話題が話し終わるぐらいの長さで沈黙してるんだけど!
でもその沈黙は悲鳴に近い声でいきなり破られた。
僕はこう言った。
「今度会ったときは無視し続けるからね。」
「すいません。すいません。すいません。すいません!」
ただいまをもって親友が一線を越えたことをご報告します。
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