#001 拡散する運命

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超能力があることを 自分は自覚していて でも誰かに誉められたり、羨ましがられたりすることもない。 これは内心ムズムズして痒くて、いつか自分が爆発しそうになるくらい 気持ちの悪い状態だった。 が、それが自分の選んだ道。 要するに、タイミングを失ったわけだ。 超能力を見せて、大々的に御披露目して、それで一件落着。 そんなこともしようかと思った、しかし そんな どこかのワイドショーやらで圧死するよりかは よっぽど賢い生き方だった、と 今ではそう自負している。 そんな俺の名前は 梅滝 夏喜 ウメタキ ナツキ そんな名前だった。
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