本当の僕を分かってくれたのは君だけだった。

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翌日からの彼女はまるで別人だった。みんなとくだらないことを話しながら笑い合う、普通の女の子になっていた。 僕は時々、人目を避けるように彼女と話した。彼女の前でだけは、僕は演じていた「いい子」の仮面を脱ぎ捨てることができた。一つ一つ、少しずつ彼女のことを知っていく度に、彼女のことが頭から離れなくなっていった。 僕らは秘密を互いに持っている、でもそれをみんなには知られたくなかった。
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