本当の僕を分かってくれたのは君だけだった。

18/25
前へ
/218ページ
次へ
…え?それって…。 「あれ、わたしも一緒だから。嘘だって気付かれないように、笑うの。…光希くんも一緒なんだね」 無意識のうちに、僕は彼女の癖さえも真似ていたのだ。 最近、僕は変わったとよく言われるようになった。以前と比べて、笑顔とジョークが上手くなったらしい。…たぶん彼女のおかげだ。 「ありがとう」 何気ない感謝とその他もろもろの感情を込めていった。 「こちらこそ、光希くんいつもありがとう」 壊れた天使はそう言ってまた笑った。今度は本当の笑顔だった。
/218ページ

最初のコメントを投稿しよう!

10人が本棚に入れています
本棚に追加