本当の僕を分かってくれたのは君だけだった。

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僕は川原光希(みつき)。 みんなからは「みっちゃん」と呼ばれていて、クラスの中でもそこそこ人気かな、と思ってる。 勉強は嫌いじゃないし、むしろ分からないところが分かるようになるのがゲームみたいで面白い。決してガリ勉って訳じゃないのに、いつもトップになってしまう。 また、誰かが僕の方を見る。 「お願いだから、注目しないで…。」 そう心で叫んだ言葉は喉元で留まる。僕は注目されるのが嫌いなのにそれが言えない。本当はいい子なんかじゃない。なのにみんな僕を「いい子」の枠に閉じ込めて分かってくれない。 全部分かってなんて言わないけど、分かろうとしないみんなが嫌いになりそうになる。
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