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かつて、1人だけ僕のことを分かってくれた子がいた。
その子は、僕のいた小学校にある日突然転校してきた。
隣のクラスに転入したその子は、活発そうなツインテールの可愛い女の子だった。しかし、彼女はどこか寂しげな瞳をしていた。その瞳に僕は強く関心を持った。もしかしたら、彼女も同じなのか、と。
当時僕は小学3年生だったが、もうすでに「頭が良い」「天才」「神童」として保護者達に知れ渡っていた。
本当の僕は、ドブ川で遊んでは親に怒られる、至極普通な小学生だった。
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