本当の僕を分かってくれたのは君だけだった。

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そんな町から来た彼女は、少し、いや、かなり変わっていた。 ある日の休み時間、僕達のクラスの男子は隣のクラスの男子とサッカー対決をすることになった。もちろん、僕がキャプテンだ。女子はほぼ全員応援に駆け付けてくれた。しかし、彼女の姿はなかった。 「園村さんって本当変わってるよね、こないだだって名前呼ばれたのに反応しなかったし」 「うん、あと休み時間誰とも遊ばないでずーっと机と向き合って下向いてるし」 隣のクラスの女子の会話が不意に耳に入る。僕は足を止め、その話に聞き入っていた。
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