作戦前夜 -オデッサ作戦1-

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マークは嬉しそうにしながら部屋に戻っていった、陣形を乱さないと良いが…… ふと思い、自然と笑みを浮かべる。 「隊長らしいこと考えちまうもんだ……」 自分はこれから、自分と味方の命を預かることになる。マークの言った通りかもしれない。 翌朝は気持ちの悪いくらいに晴れ渡っていた。 「以上が今回の作戦内容だ、何か質問はあるか?」 早朝、隊員達を集めブリーフィングを行う、昨晩話したマークもいる。 「あんたが隊長になるのに異論は無いが、指示はだせるのか?」 先日の戦闘で前の隊長は死んだ、それから昨日の辞令があるまで隊の指揮をしていたのは、たった今言葉を発した浅黒い肌をした屈強な男、ガイツだった。 「確かに俺一人じゃ穴があるだろう、だからガイツ、あんたに副隊長をたのんでるんだろ?」 彼の言い分はもっともだった、やはり馬鹿げた作戦で死ぬのは誰だって嫌がる。 「……」 「お前には現地での細かい指示、バックアップを任せる、俺は事前の作戦の決定、撤退の指示……ぐらいだな」 「分かった……」
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