火薬と猟犬の牙 -ジャブロー攻略戦-

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「クソッ!爆発音まで拾いやがった!」 ウィルはおそらく生きてはいないだろう、燃えあがるザクがその証拠だ。 「オカート!このままじゃ死ぬぞ!」 マズい、急ぎ旋回しヒートホークを構える。 地響きと共に木々を掻き分け連邦のモビルスーツが現れる、損傷しているところを見ると、他の部隊と交戦したのだろう。 「後ろから援護してくれ!」 大きく踏み込み横にヒートホークを薙ぎ払う。 だがその一撃はむなしく空を切る、すぐさま体制を変え、相手がビームサーベルを構える前に縦に大きく振り下ろす。 「当たれ!」 僅かな振動が伝わる、ジムの胴体に浅い傷が出来ていた。いける、そう確信したがオカートからの援護が無いことに気付く。 「何してるオカート!」 「うわ、うわあぁぁ!?」 オカートはまともに構えもせずマシンガンを放つ、やつは正気じゃない。まさかこの状況で錯乱を起こすとは、このままじゃ俺までやられるかもしれない。 だが、そう考えるのは少し遅かったようだ。 「なっ!?」 オカートの放つ弾丸は俺のザクの左足を貫いた。 頭をビール瓶で殴られたような痛みが走る。 「チューブをやられたか!?」 バランスを崩し、その場に膝をつく。
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