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昼休みが終わり午後の授業が始まった。美紀は外を見ていた。コツっと頭に何かが当たった。
美紀の隣の席の尊だった。尊は口パクで“あけてみろ”と言った。
美紀は紙を開いた。“美紀ー大好きだぜ❤”と書かれていた。美紀も笑って、“あたしも大好き❤”と書いて尊に投げた。
キーンコーンカーンコーン
「授業はここまでだ。」
「起立、礼。」
「「ありがとうございました」」
チャイムが鳴り今日の授業が終わった。
「美紀帰ろ「尊君あたしと一緒に帰ろう。」💢💢」
翔子が美紀の教室にやって来た。尊は嫌な顔をした。
「なぁ💢俺は美紀と帰るんだけど。翔子には友達がいるじゃん。その友達と帰れば。」
尊の言葉に翔子は、唖然としていた。それを見て尊は、
「美紀帰るぞ。」
「うん。」
尊は美紀の手を引いて教室から出ていった。その様子を見た翔子は、唇を噛み締めた。
「美紀を地獄の底におとして、尊君をあたしのものにするわ。あはははは。」
明日から美紀にとって地獄な日々になろうとは翔子しか知らなかった。
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