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いつものように起きて、学校に行く準備をした。今日は、あの青い鳥は居なかった。
まるでこれから嫌な事が起きるかのように……。
「……紀、美紀ッ!!どうしたのよ。さっきからボケーっとして。何かあったの??」
母は美紀を心配し、尋ねた。
「何でもないよ。心配しないでよ母さん。」
「ならいいけど…。」
「もう、学校行かなきゃ。いってきます。」
「いってらっしゃい。気を付けてね。」
美紀は家をでた。
「はよ美紀。」
美紀は下を向いていた顔をバッとあげた。そこには彼氏である尊が立っていた。
美紀は嬉しそうに笑った。
「尊おはよう。」
二人は手を繋ぎ学校に歩いていった。学校に着き、下駄箱に行った。
美紀は自分の下駄箱を開けた。
しかし、上履きはズタズタに切り裂かれ、バカ、ブス、城咲君と別れろ、死ねなど書かれていた。
そこに尊が来た。
「ひでぇ……。誰だよこんなことする奴。俺が許せねぇ💢💢」
「大丈夫よ。こんなのほっとけばいいし。」
「もっと俺に頼れ。俺は美紀の彼氏だろ??」
「ありがとう。尊がいるだけで頑張れるから。」
美紀は笑顔で尊に言った。二人で教室に向かった。
━━ガラッ
美紀と尊はドアを開けた。
し~~~ん
教室は静まりかえっていた。視線だけは美紀に向いていた。
“はぁ~💧💧帰りたい”
美紀は思っていた。
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