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美紀は廊下で座りこんでいた。
“翔子はあたしの事裏切ったの??翔子はいつも相談乗ってくれたりした。なのにどうして…………。翔子何て要らない、尊が居ればそれでいい”
美紀が思っていると、声が聞こえた。
「美紀っ、大丈夫かっ。」
尊が美紀に駆け寄ったら、絶句した。美紀の長い髪が短くなっていたのだ。
「美紀っ、その髪……。」
“尊に見られた。嫌っ、嫌われる”
美紀の目からは、たくさんの涙が溢れた。
「尊っ、見ないでっ。醜くなったあたしは嫌いでしょっ??だから「ふざけんなっ。美紀は醜くなんてないっ。俺は、美紀が好きなんだ。髪が短くなったって、俺は、美紀自身が好きなんだ。別れるとか言うんじゃねぇぞ。」
尊は美紀にでこピンした。
「痛っ。尊痛いよ。本当に嫌いにならない??」
「当たり前だろ。美紀は俺の大事な彼女なんだから。」
「ありがとう。あたしも尊の事が大好き。尊さえいてくれればそれでいいの。」
美紀はそう言って笑った。尊は美紀の笑顔を見て顔を真っ赤にした。
「尊??顔真っ赤だけど、大丈夫??」
尊の顔を覗きこんだ。尊は顔を逸らした。
「大丈夫だ〃〃〃。」
誤魔化すように尊は美紀を抱きしめた。そして指で美紀の顎を持ち上げると、キスをした。
「んっ。もう尊っ〃〃。いきなりキスしないでよ。」
「ははっ。わりぃ、美紀が好きだからできるんだぜ。」
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