🍀悪夢🍀

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尊は美紀を抱きしめた。  「今日は授業さぼって帰ろうぜ。」 「えっ、でも日直が……。」 「大丈夫だ。………おい、そこに隠れてる事ぐらいばれてるぜ。」 影に隠れていた女の子二人が美紀達の所にでてきた。  「何か用か。」 尊が冷たく言った。  「っっ、私たち…黒沢さんに、岩咲さんをいじめろって言われて、それで「だから俺達の所に来たのか?それで美紀をいじめるのか?てめえ等、いい加減にしろよっ。自分がいじめられたくないからって、美紀をいじめていいのかよっ。」 「っっ、ご、ごめんなさいっ。私たちは別にそんな訳じゃないの。私達は聞いちゃったの………。」 「何て翔子が言ってたの??」 「岩咲さんを地獄の底に落としてやるって。」 それを聞いた美紀は悲しい思いと、怒りの思いで支配されていた。  尊は美紀が震えてる事に気が付いた。  「美紀…。俺が守るから。ずっと側にいろよ。ところで日直なんだけど君達でやってくれない??俺達帰るからさぁ。」 「「はいっ。やっておきます。」」  女の子二人は美紀から日誌を受け取った。  「それじゃあ、帰るか。なっ、美紀。」 「うん。本当ごめんね。日直やらせちゃって。」 「大丈夫だよ。任せてよ。それじゃあ、さようなら。岩咲さん、城咲君。」  二人と挨拶をして、別れた。そのまま下駄箱の所に行き、靴に履き替えた。
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