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尊は美紀を抱きしめた。
「今日は授業さぼって帰ろうぜ。」
「えっ、でも日直が……。」
「大丈夫だ。………おい、そこに隠れてる事ぐらいばれてるぜ。」
影に隠れていた女の子二人が美紀達の所にでてきた。
「何か用か。」
尊が冷たく言った。
「っっ、私たち…黒沢さんに、岩咲さんをいじめろって言われて、それで「だから俺達の所に来たのか?それで美紀をいじめるのか?てめえ等、いい加減にしろよっ。自分がいじめられたくないからって、美紀をいじめていいのかよっ。」
「っっ、ご、ごめんなさいっ。私たちは別にそんな訳じゃないの。私達は聞いちゃったの………。」
「何て翔子が言ってたの??」
「岩咲さんを地獄の底に落としてやるって。」
それを聞いた美紀は悲しい思いと、怒りの思いで支配されていた。
尊は美紀が震えてる事に気が付いた。
「美紀…。俺が守るから。ずっと側にいろよ。ところで日直なんだけど君達でやってくれない??俺達帰るからさぁ。」
「「はいっ。やっておきます。」」
女の子二人は美紀から日誌を受け取った。
「それじゃあ、帰るか。なっ、美紀。」
「うん。本当ごめんね。日直やらせちゃって。」
「大丈夫だよ。任せてよ。それじゃあ、さようなら。岩咲さん、城咲君。」
二人と挨拶をして、別れた。そのまま下駄箱の所に行き、靴に履き替えた。
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