クライマックス

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『お前が好きだ。』 心拍数は急上昇。 息苦しく感じる。 好きな人を見かけるだけで苦しくなっていたのに………。 今はそれどころじゃない。 私は息をするのを忘れているんではないかと心配になる。 好きな人から告白されれば誰だって私の気持ちわかるはずだ。 『………えっと……好きだと言うのはつまり、、、つき………付き合いたいって……ことですか?』 私は何を言っているんだ?他に何がある? 放課後に話があると連れ出され人気のないところに来て、好きだと言われたんだ。 友達として好きだとわざわざいう奴がいるか? いや、いない。いたらソイツをシバく。 『あぁ、付き合いたい。返事はわかってるけど、一応、返事ほしい。』 『………うぇ!?……えっと……その……』 返事がわかってる?えぇっ?そうかあれか。 断られると思っているのか。そうか。なるほど。 ………私も好きだけど!? 言っていいのか!? もう、あきらめて気持ちも整理しているだろ……そこで、まさかのOKがでたら……彼はかわいそうじゃないか!? せっかく、気持ちを整理したのに、OKかよみたいな!!!!! いや、でも、そのまさかは嬉しいのか。 嬉しいよな?ってことでいいんだよね?返事して…………… 『えっと、私もす……すきで『だよなー。ってことでよろしくな。明日から一緒に登下校だからな?俺部活あるから待ってろよ?』 『あ……うん……。』 ………ん?あれ?なんか違う!!!違うんだけど!? あれ?私の考えだと、 『…えっ!!!いいのか!!やった!!断られると思ってた!!マジか!!』 的な反応………あれ!?!? わかってたってそっち!? つか、わかってたのかよ!!!!なんでだー!!!!! 『つか、お前わかりやすいよな~笑』 はい。おちた~。今のスマイルに私はもうお腹いっぱいです。 『つか、大丈夫か?これから俺の女だぞ?息できるか?』 『………わ……わからん。』 頭の回転が悪いくて話についてこない。 それでも、なぜかニコニコと笑っている彼をやっぱり私は好きだ。 『うん。好きだ。』 思わずぽつりと言ってしまった。そしたら、ニコニコしていた彼は急に顔を赤くして、 『知ってるから、もう言わなくていい。』 と言って顔を反らした。 かわいい奴だ初めて知ってまた、なぜが息苦しくなるほど胸がグッとなった。
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