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中学時代、俺は髪を伸ばしていた。
今からこの伸びに伸びまくった髪を切りにいく。
めちゃくちゃ爽やかな髪型にして見た目を完璧にするという魂胆だ。
自転車で15くらい漕いだ先に行きつけの理髪店がある。
小さい頃からずっとお世話になってる店だ。
「御免くださーい」
そう言って中に入る。
あまり人気のない店なので客は居なかった。
「おやおや、久しぶりだねぇ。1年半ぶりかい?」
もうそんなに経っていたのか。
「お久しぶりです、ハツさん。少し見ないうちにまたシワ増えたんじゃないですか?」
「やだねぇ。やめておくれよ。まだそんな歳じゃないよ」
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