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―数日後―……
「添田あそぼー」
「おー。梅子上がれ上がれ」
あたしの家にクラスメートの梅子が来た。
「おじゃましまー……」
「貴様誰だ?」
「……え?」
「貴様は誰だ?」
「添田コイツなに?」
梅子はいきなり失礼な事をいうあたしの携帯電話に指を差した。
あたしは台所から飲み物を出しながら答えた。
「あぁ、それ?あたしのケータイ。石田って言うんだー」
「マジ?」
梅子は携帯電話の石田をジロジロみた。
「何だ?貴様。斬滅するぞ」
「添田ーコイツ殴って良い?」
「駄目に決まってんだろ」
「ですわよねー(笑)」
梅子はケラケラ笑った。
あたしが梅子に話しかけながらお盆を持って茶の間に行こうと足を踏み出した。
「ぶぎゅっ!」
「…ん?」
下を見ると何かを踏んだらしい。
恐る恐る足をどけると、髪のボサボサの男の子が
「痛いなぁー…」
と、背中をさすっていた。
お前……誰?
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