副社長のトラウマ

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「いや、あまりにも可愛くてさ。キミの考えてることが手に取るように分かって、つい」 「え?私?」 彼は私を見てまだくっくっく、と笑っている。 「今さ、オレの部屋って聞いて身構えたでしょ」 「うっ……」 やっぱり顔に出ていたんだ。 「心配しなくても、同意なく襲ったりしないから。安心して?」 彼は私の腕を解くと、今度は身体ごと抱き寄せた。 「きゃっ」 そしてわざと周囲にアピールするかのように、私の耳元に顔を寄せて囁いた。
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