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「ルールは?」
「相手にギブアップさせれば勝ち。時間制30分。武器有り」
武器有り!?なるほど、試合じゃなく死合ですね。わかります。
「いつから始まり?」
「今すぐって言いたいけど、5分あげるからこの敷地よく見ておきなさい、それからこれ」
「腕時計?」
「そう、私は今から5分後12時30スタートよ」
「どうぞごゆっくり」
5分で30分間逃げきれる所探さなきゃな。ただのかくれんぼだ、死にはしない。
と言うことで、30分逃げれる所はここに決定…………土の中。完璧なまでに土も埋めたからまず気づかれないだろう。
スペースは自分がギリギリ入れるかくらい。…………………………………………
15分経過………
かなり、困ったことがある。自分1人がギリギリで入れるくらいのを作った分酸素が足りない…
あと15分か…
自力で逃げ切るしかないか。
取り合えずここから脱出………重たい……土の重さじゃない…明らかに、誰かの隠謀によって上に人工物を乗せられた感じだ。
「そろそろ、酸欠で危ないんじゃない?出して欲しい?」
「………出して欲しい」
「イヤだ♪まぁ、どうしてもって言うなら」
「どうしても出して欲しい」
「恋歌サマ♪」
「
恋歌様」
プライド?そんなもの関係ねえよ。あと1分すりゃ十分死ねる。
「仕方無いわねぇ。
燃え散らせファイアー」
ファイアー?今ファイアーっていった?残り少ない酸素を無くすつもりですか?俺を亡くすつもりですか?
薄れ行く意識の中で呟いたことは
「ああ、恋歌バカだったんだ」
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