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「おはよう」
「あ!?カケル。今起きたの?ちょっと待って、今ご飯作ってるから」
そんなに寝てたんだ
ってか気絶?
軽く死にかけたな、俺。
「はい、出来たよ」
「2年前は料理壊滅的だったからな、今は大丈夫だよな?」
「そんな失敗を私がいつまでしてると思ってるの?」
……そりゃそうだよな、親がいないってことは自分で作っているってことだし流石に慣れたよな
「前は俺が作っていたのにね」
「料理は慣れよ、作っていると誰でも上手くなるわよ」
その通りだな、料理に限らず全てにおいて慣れだし。
「なに作ったの?」
「何って卵焼きだけど?」
「へー、炭焼いたのかと思った、じゃあ卵焼きにイカスミでも混ぜたの?」
「なにも入れてないただの卵焼き」
「じゃあ卵の色が黒かったんでしょ?」
さぁこい、これで否定されれば答えはアレしかない。
「普通に黄色かったわよ?」
「じゃあ焦がしたの?炭化するまで?」
「味は保証するわよ
いつも、私が作ってるんだもん」
「いただきます」………今シャリっていった、焦げ肉食べたときみたいにシャリっていった。しかも苦い。
「今日も美味しい」
…………は?今何言った
『今日も美味しい』だと?………なるほど、慣れたのは料理を作る腕じゃなく、ゲテモノを食べることに慣れてしまったんだな。
「明日から、自分に飯作らしてください」
「本当に?美味しく作ってよ?」
……どうやってもこれ以上不味くする方法思い付きません。
「うい」
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