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「お腹も落ち着いたところで」
何処が!?
……と言ったら炭化している物体を再度食べさせられる結果が見えてるから黙っとこう。
「私の言うこと聞いてもらおうかな」
「ハイハイ」
「素直ね?嫌がるかと思ったけど」
「俺が勝負に負けたからね」
それに、''話を聞く''だけだからな、誰も言われた事を実行するとは言わなかったし。
「じゃあ簡単に言うわね?………私が勝ったら私に貴方を守らせなさい」
……今なんて言った?
守らせなさい?誰を?俺を?
「私は貴方を守りたい。小さい頃から貴方や他の皆に守られてばっかりだった」
「別にそれでもいいんじゃないかな?」
「昔はそれでもよかった。でも今は守りたいの」
「何で俺なの?」
「貴方にマナがないからよ」
「それは、俺が守られる理由にはならないしそれにマナがない訳じゃない、ただ使わないだけ」
「どう言うこと?、それも私には教えてくれないの?」
「何で教えなくちゃいけねぇんだ?」
マナの事は人には殆ど話さ無いのに……
「少しくらいいいじゃない」
「恋歌には少しは喋ってるよ?」
空気が固まった。
真っ先に逃走と言う選択肢が出た、俺はどうやら逃亡癖があるらしい。
思いとどまり周りを見回すが空気を変えるものを探すが何もない。
……………ジリリリリ
「電話かかってきたみたいだよ?」
黒電話かよ、レトロすぎしゃないか?まぁ何にせよこの空気を変えるものならなんでもいい。
ってかアンノウンのことバレりゃ俺極刑じゃねぇか?喋るに喋れねぇよ
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